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猫の歩き方がおかしい・頭をふる
耳の病気かな?
◆外耳炎
耳の入り口から鼓膜までを外耳道といい、この外耳道が炎症を起こすことで外耳炎になります。細菌やカビ、耳ダニや毛包虫などが寄生することが原因で、虫など異物がはいっても外耳炎になることがあります。
症状は、外耳道が赤く腫れ耳ダレや臭いのきつい耳垢がたくさんたまります。また、耳をしきりにかいたり、頭をふったり柱や家具に耳をこすりつけます。
治療は、綿棒を使い耳ダレ、耳垢を取り除き消毒薬を使い洗浄します。
細菌ならば抗生物質、カビなら抗真菌剤、寄生虫なら殺ダニ剤を使い治療します。
◆中耳炎
中耳炎になるパターンは、外耳炎が進み中耳にまで炎症が広がるタイプと鼻炎の症状が進み中耳炎になるタイプがあります。
耳ダレが出てきますが、鼓膜が破れていないと中耳の中に耳ダレはたまっていきます。痛みを伴うため炎症を起こしている方に頭を傾けたりします。
症状が進むと平衡感覚をつかさどる内耳まで侵されよろよろと歩くようになり、発熱を伴うこともあります。
◆耳ダニ症
ミミヒセンダニが寄生する病気で、耳の中に黒い耳垢がたくさんできるのが特徴です。治療に殺ダニ剤を使いますが、卵や幼虫には効き目がないので成虫になるまで薬の投与が必要です。
感染症かな?
◆ネコエイズ
免疫力の低下、体がやせる、慢性口内炎など様々な病気を併発します。
ネコ同士のけんかで傷口から感染するケースが多く、出産による母子感染はほとんどないといわれています。
感染したからといってすぐに発症するわけではなく4〜5年の潜伏期間があります。
栄養と健康状態に気をつけ室内で穏やかな生活を心がけていれば発症する確立を低くなる可能性があります。
◆ネコ伝染性腹膜炎
ワクチンもなく発症すれば治すことができない猫だけにかかる病気です。
お腹や胸に水がたまるウェットタイプと脳神経障害を引き起こすドライタイプがある。
まだ発症例が少なく感染経路も判明していないため二次感染を防ぐことが大切になってきます。
脳、神経の病気かな?
◆脳炎・脊髄炎
ウイルス感染により歩き方おかしくなったり、意識障害や痙攣などの症状があります。
◆小脳形成不全
母猫の胎内でネコ汎白血球減少症ウイルスなどに感染することが原因で歩き方がおかしくなり、餌の食べ方もついばむように食べます。
栄養の障害かな?
◆ビタミンA欠乏症
皮膚が乾燥しフケがでやすくなります。
ビタミンAの多い食べ物は、鶏肝臓、豚肝臓、うなぎ、マーガリン
◆ビタミンA過剰症
ペットフードを与えていれば問題はないのですが、人の食べるものや肉食が多くなると発症します。
◆ビタミンB欠乏症
食事が原因で発症するケースが多く、食欲がなくなったり吐き気などの症状があります。病状が進むと神経に支障がでて目の瞳孔が開いたり、歩き方がおかしくなったりします。
◆上皮小体の異常
カリシウムやビタミンDの不足、リンの過剰摂取が原因で骨が変形したり骨折しやすくなります。
初期症状は、動き方がおかしくなり食欲の低下や発熱、さらに進行すると全身に痛みを感じ抱かれたりすることを嫌がります。
◆黄色脂肪症
青魚に含まれる不飽和脂肪酸の取りすぎが原因で、体の脂肪が変形してしこりできたり炎症を起こし痛みをともなうこともあります。
原因となる魚類を控え、適正なペットフードを与えるようにします。
そのほか
怪我、脱臼、骨折、中毒、熱中症
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